実践:OpenBlockS/OpenMicroServerの即運用術

LAMP環境にMODxを導入する

MODxのダウンロード

MODxはコンテンツマネージメントシステム(CMS)として使いやすいと評判のPHPベースWebアプリケーションです。
Webブラウザ上でどのクライアントからも複数のメンバーでコンテンツ編集できるためwikiの手軽さに加え表現力のあるページ作成が可能です。

なお、この編を読み進めるにあたって、予め「LAMP環境の構築」を必要とします。

■MODxで使うデータベースアカウントをMySQLに作成する

MySQLにrootログインしユーザーアカウントを作成します。
ここでは以下の設定で作ります。

アカウント: admin ← MODx用のアカウント
パスワード: admin ← 実際には任意で!
データベース: wwwdocs ← これはMODxが操作可能とするデータベース名

このデータベースにMODxで作成するhtmlやcssなどのドキュメントが保存されます。

MySQLにrootログインしadminが所有するデーターベースを生成します。

lamp[25]# mysql -u root -p
Enter password: root
Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is 15
Server version: 5.0.51 Source distribution

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the buffer.

mysql> GRANT ALL ON wwwdocs.* TO 'admin'@'localhost' IDENTIFIED BY 'admin';
Query OK, 0 rows affected (0.01 sec)

mysql> exit
lamp[26]#

クエリーの実行が成功したらexitでMySQLを抜けます。

■MODxをダウンロードしOMSへ転送する

MODxのサイトから最新版をPCへダウンロードします。

http://modxcms.com/downloads.html
(2010年09月現在なら MODx Evolution 1.0.4 を選択。)

ダウンロードしたファイルを先にPC上で解凍し準備しておきます。
次にftpソフトを立ち上げます。
ここではFFFTPを使っています。
接続先ホストの設定は次の通りです。

設定名:       lamp       ← これは好きな名前を入れる
ホスト名:      172.16.12.239  
OMSに設定されたIPアドレス
ユーザー名:      admin      
ここではOMSの基本設定されたアカウント
パスワード:     admin
adminアカウントに設定したパスワード
ローカルの初期フォルダ:c:\modx-xxxx
MODxを解凍したフォルダのパス
ホストの初期フォルダ: /usr/pkg/share/httpd/htdocs
Apacheのドキュメントルート

設定項目を書き込んだら接続します。
接続するとローカルにはMODxの解凍されたディレクトリが表示され、ホスト側にはApacheのドキュメントルート(Apacheの実行環境を設定する項で説明)が表示されます。
ホスト側のドキュメントルートにmodxディレクトリを作成します。
なお、Web公開にMODxだけをメインに使うならmodxディレクトリを作らず、ここをwww全体のドキュメントルートとしてMODxを直接置いてもかまいません。
この場合、MODxにドキュメントルートの直下でアクセスできます。

ディレクトリを作る

ディレクトリを作成したらmodxへ移動してローカルのMODxフォルダの内容を全てアップロードします。
コピーが完了したらローカルとホストのファイル内容が一致しているか確認してください。

転送の確認

ファイル転送が済んだら以下のファイルを作成します。(中身の無いファイル)

manager/includes/config.inc.php

FFFTPではファイル作成が出来ないので、ローカル側にあるconfig.inc.php.blankと言うファイルを右クリックして「名前を変えてアップロード」すると簡単にできます。

■各ファイルやディレクトリの属性を変更する

次にホスト側にコピーされた個々のファイルで属性変更が必要な部分の作業を行います。
/usr/pkg/share/httpd/htdocs/modxを起点に以下のファイルの属性を変更します。

assets/cache ← フォルダの属性を777にする。
assets/cache フォルダの中にあるファイル全ての属性を777にする。
assets/export フォルダの属性を777にする。
assets/images フォルダの属性を777にする。
manager/incudes/config.inc.php ← ファイルの属性を777にする。(前に作ったファイル)

これらの作業は以下のようにftpツールの上で可能です。

ファイル属性の変更

全ての属性変更ができたらMODxのインストールに進みます。

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