8から9へのアップグレード
Debian 8ご利用中の方は、以下の方法でDebian 9にアップグレードすることができます。
アップグレードの操作は、新規セットアップとほぼ同じ内容になりますが、インストール済みのパッケージ情報などは引き継ぐことができます。
インストール済みパッケージの一覧の保存
Debian 8環境のインストール済みパッケージの一覧を取得します。
# cd /root # dpkg --get-selections > dpkg.list
既存環境のバックアップ
ボリュームラベルに「DEB_CONFIG」を設定したUSBメモリを接続して、次のコマンドを実行します。
# flashcfg -B
USBメモリを取り外します。
工場出荷時設定で起動
RAMディスクモードの場合、Debian 8環境で保存されたファイルがFlashROMから展開されることを防ぐため、または、ストレージ併用モードの場合、Debian 8環境のストレージがマウントされることを防ぐために、INITボタンを押しながら電源を入れてください。または以下の操作で再起動してください。
# flashcfg -e # e2label /dev/sda1 "" (ストレージ併用モードの場合のみ) # reboot
ネットワークの一時的設定
ファームウェアファイルをダウンロードするため、一時的にネットワークの設定をします。
# dhclient eth0
または
# ifconfig eth0 192.168.0.10 netmask 255.255.255.0 broascast 192.168.0.255 # route add default gw 192.168.0.1 # echo "nameserver 192.168.0.1" > /etc/resolv.conf
IPアドレス等は適宜読み替えてください。
Debian 9のファームウェアのダウンロード
FTPサーバより、ファームウェアファイルをダウンロードします。
# cd /root # wget http://ftp.plathome.co.jp/pub/OBSA7/stretch/4.9.82-0/uImage.initrd.obsa7
ファームウェアの書き込みと再起動
ダウンロードした、ファームウェアファイルを書き込み、再起動します。再起動後、Debian 9で動作します。
# flashcfg -f uImage.initrd.obsa7 # reboot
ストレージ併用モードの設定(ストレージ併用モードの場合のみ)
環境のバージョンが変わるため、ストレージを初期化します。
# mkfs.ext4 -L DEBIAN /dev/sda1 # reboot
ネットワーク設定
ユーザーズガイドを参考に、ネットワークを設定してください。
パッケージのインストール内容の復元
最初に保存したインストール済みパッケージの一覧から、インストール内容を復元します。 バックアップに使用したUSBメモリを接続し、以下の操作を実施してください。
(USBメモリは、操作の直前に接続します。起動時に接続をしていると、Debian 9環境に対して、Debian 8環境のバックアップデータを復元しようと試みます。)
(USBメモリは、操作の直前に接続します。起動時に接続をしていると、Debian 9環境に対して、Debian 8環境のバックアップデータを復元しようと試みます。)
# mount LABEL=DEB_CONFIG /mnt # tar xvzf /mnt/userland.tgz ./root/dpkg.list # umount /mnt
USBメモリを取り外します。
# apt-get update # apt-get install dselect # dselect update # dpkg --set-selections < ./root/dpkg.list # apt-get dselect-upgrade # flashcfg -S (RAMディスクモードの場合のみ)
各種設定情報の復元
バックアップに使用したUSBメモリには、/.rw 以下をアーカイブしたuserland.tgzが保存されています。 利用されていた各種ソフトウェアの設定ファイルもすべて含まれていますので、必要なファイルを取り出し、再度設定してください。
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