Debian GNU/Linuxの操作
Debian GNU/Linuxの基本的な操作、設定方法をご紹介します。詳細な内容は、参考ドキュメントのオフィシャルガイド等もご覧下さい。Debianに不慣れな方は、参考ドキュメントのDebianリファレンスカード (外部サイト・PDF・両面印刷で一枚)を最初にご覧頂くことをお勧めします。基本的な操作は、これで把握することが可能です。
IPアドレスの設定
/etc/network/interfaces を編集して設定を行います。以下は、初期状態の設定内容にコメントを追加したものです。
# Used by ifup(8) and ifdown(8). See the interfaces(5) manpage or
# /usr/share/doc/ifupdown/examples for more information.
# localhost (loopback)用の設定です。削除してはなりません。
auto lo
iface lo inet loopback
# eth0 を DHCPクライアントとする場合の例です。先頭に「#」を付けて、無効に設定しています。
# リファレンスによる解説
#auto eth0
#iface eth0 inet dhcp
# eth0 を 静的にする場合の例です。IPアドレスは、設置環境に合わせて変更して下さい。
# リファレンスによる解説
auto eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.253.254
network 192.168.253.0
netmask 255.255.255.0
broadcast 192.168.253.255
# gateway 192.168.253.1
# eth1 を 静的にする場合の例です。
auto eth1
iface eth1 inet static
address 192.168.254.254
network 192.168.254.0
netmask 255.255.255.0
broadcast 192.168.254.255
設定変更の内容を反映する
次のように実行することで、ネットワーク設定全体をやり直すことが出来ます。
# /etc/init.d/networking restart
個別のネットワークインタフェース毎に、無効・有効の設定を行うには、次のように実行します。
ifdown で無効、ifup で有効にしています。
# ifdown eth0
# ifup eth0
ホスト名の設定
/etc/hostname と /etc/hosts で設定します。/etc/hostnameに書かれたホスト名と、/etc/hostsのホスト名は一致している必要があります。
- /etc/hosts
lenny
- /etc/hosts
127.0.0.1 localhost
127.0.1.1 lenny
# The following lines are desirable for IPv6 capable hosts
::1 ip6-localhost ip6-loopback
fe00::0 ip6-localnet
ff00::0 ip6-mcastprefix
ff02::1 ip6-allnodes
ff02::2 ip6-allrouters
ff02::3 ip6-allhosts
DNSサーバーの設定
/etc/resolv.conf を編集して設定を行います。IPアドレスの設定などと連動させたい場合は、リファレンスにある通り、resolvconf パッケージを追加し、必要な設定を行って下さい。
nameserver 192.168.11.1
domain example.org
search hq.example.org dev.example.org
上記したDNSサーバーのIPやdomain等の値は、例としてのものです。設置されるネットワーク環境に合わせて設定して下さい。
ソフトウェアパッケージ利用の為の準備
ソフトウェアパッケージを利用するには、最初に/etc/apt/sources.listに記載されたリポジトリ情報に従い、利用可能なパッケージの情報を取得する必要があります。
# aptitude update
RAMディスクモードでは、起動の度に実行する必要があります。
ソフトウェアパッケージの更新
aptitude updateでリポジトリ情報を更新した後は、パッケージのアップグレードを実施して、システムを再sんの状態にすることをおすすめします。
# aptitude safe-upgrade
ソフトウェアパッケージの追加
aptitude updateでリポジトリ情報を取得した後は、次のように実行することでパッケージの追加が行えます。コマンドによって、パッケージファイルのダウンロードとインストールが行われます。
# aptitude install tcpdump
ソフトウェアパッケージの削除
削除を行うには、次のように実行します。
# aptitude remove tcpdump
ソフトウェアパッケージの探し方
利用したいパッケージが存在するかどうかを検索するには、次のように実行します。
# aptitude search tcpdump
なお、WEBサイトから検索を行うことも可能です。OpenBlocks 600D (OBS600D/5) の場合には、スイート「lenny」、アーキテクチャ「powerpc」の部分を確認して下さい。
パッケージディレクトリを検索 (外部サイト)
インストール済みパッケージの一覧を表示
以下のコマンドにより、インストールされている全てのパッケージ名が表示されます
# dpkg -l
インストール済みパッケージに含まれるファイルの一覧を表示
以下コマンドにより、指定したパッケージに含まれるファイルの一覧が表示されます
# dpkg -L tcpdump
参考ドキュメント
- Debianリファレンス (外部サイト) 全体を網羅的に解説したドキュメント
- Debianリファレンスカード (外部サイト) (PDF) 最重要なコマンドをまとめたもの (両面印刷で1枚分)
- Debianユーザー文書 (外部サイト) 上記も含めたドキュメントへのリンク集
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