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基本的な使い方

シリアルコンソールでの接続

 以下の図のように操作用のPCと接続し、シリアルコンソールソフトウェア(ハイパーターミナルやTeraterm等)を用いて操作します。コンソール用変換アダプタは、PC側のシリアルポートに直接接続します。PC側にシリアルポートが無い場合は、別途USB-シリアル変換アダプタ等をご用意ください。

serial console

SSHでの接続

 本装置のIPアドレスに対して、SSHクライアントソフトウェア(Teratermやputty等)を用いて操作します。出荷時のIPアドレス・パスワード情報は、後述する「出荷時設定情報」を参照ください。
 なおSSHサーバーのホスト鍵は、本装置を初めて起動した際に作成します。RAMディスクモードを利用し、作成されたホスト鍵を保存していない場合は、保存を行うまで起動の度に再作成が行われることになりますのでご注意下さい。CF併用モードでは、一度生成した後は、ホスト鍵が存在する限り自動的に再生成されることはありません。

専用のコマンドについて

 本装置の動作に関わる設定を行うために、専用のコマンド「flashcfg」を搭載しています。RAMディスクモードで利用する場合は、追加したソフトウェアや変更した設定の保存を行うために、必ず利用する事になります。なおオプションを指定せずに実行した場合、実行可能なコマンドの簡単なヘルプを表示します。
 CF併用モードでは、全ての変更差分をCF上に保存しているため、設定保存のために「flashcfg」を使用する必要はありません。

変更内容のFlashROMへの保存 - 全て (RAMディスクモードのみ)

 全てを保存する場合は、オプション「-S(大文字のS)」を指定します。/.rw 以下全てをFlashROMの/dev/mtd2に保存します。また、内部的に次の「-s(小文字のs)」も呼び出します。保存先のFlashROMは、NOR型のメモリを使用しており、書き込みが非常に遅いデバイスです。「-S」オプションで書き込む領域は、64MBまで書き込むことができますが、この領域すべてにデータを書き込む場合、7分30秒程度かかります。


# flashcfg -S

FlashROM overwrites the current data.

Are you ok? [y|N] y

Archiving userland files... done (Approximately 55 MBytes)
Erasing blocks: 442/442 (100%)
Writing data: 56514k/56514k (100%)
Verifying data: 56514k/56514k (100%)

Archiving /etc config files... done (Approximately 148 KBytes)
Erasing blocks: 2/2 (100%)
Writing data: 136k/136k (100%)
Verifying data: 136k/136k (100%)

変更内容のFlashROMへの保存 - /etcのみ (RAMディスクモードのみ)

 設定変更(/etc以下のみ)を保存する場合は、オプション「-s(小文字のs)」を指定します。/.rw/etcのみをFlashROMの/dev/mtd1に保存します。


# flashcfg -s

FlashROM overwrites the current data.
Are you ok? [y|N] y

Archiving /etc config files... done (Approximately 148 KBytes)
Erasing blocks: 2/2 (100%)
Writing data: 136k/136k (100%)
Verifying data: 136k/136k (100%)

FlashROMに保存した変更内容を削除 (RAMディスクモードのみ)

 保存内容を削除し、設定を初期化したい場合は、オプション「-e」を指定します。FlashROMの/dev/mtd1及び/dev/mtd2のヘッダ部分のデータをクリアし、起動時のデータ復元が行えないようにします。全ての領域を削除する場合は、オプション「-E」を指定します。


# flashcfg -e 

Erase FlashROM (header only).

Are you ok? [y|N] y

Eraing FlashROM... done

前回保存した際のサイズを表示 (RAMディスクモードのみ)

 RAMディスクモードでの、ソフトウェアの追加可否を判断するために、前回保存を行った際の使用サイズの情報を表示します。


# flashcfg -l

Show FlashROM last saved size

Use userland(-S) : 55 MBytes (MAX: 64 MBytes)
Use /etc config(-s) : 148 KBytes (MAX: 512 KBytes)

RAMディスク完結で設定し、その後CF併用にする場合


# mke2fs -j -L DEBIAN /dev/sda1
# mount /dev/sda1 /mnt
# cd /.rw
# tar -cpf - . | tar -xvpf - -C /mnt
# umount /mnt
# reboot

出荷時の設定情報

シリアルコンソール/SSH用 管理者ユーザ

  • ID
    root
  • パスワード
    root

ホスト名

  • ホスト名
    lenny
  • ドメイン名
    未指定

IPアドレス

  • Ether-0(eth0)
    • IPアドレス
      192.168.253.254
    • ネットマスク
      255.255.255.0
  • Ether-1(eth1)
    • IPアドレス
      192.168.254.254
    • ネットマスク
      255.255.255.0

ネームサーバ

  • サーバー
    未指定

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