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OpenBlockS 266 導入事例 株式会社ソフトクリエイト

不正PCの検知・排除を行うネットワーク監視アプライアンス 「L2Blocker」にOpenBlockS 266を採用

掲載日:2006/5/22


L2Blocker開発経緯

L2Blocker ソフトクリエイトは、2005年9月にISMS(*1)の認証を取得(*2)している。取得にあたり、PCなどの情報資産の管理の難しさに気が付いたという。エンジニアや開発者が多い企業によくみられるように、ソフトクリエイトの社員もISMS取得以前は、支給されたPCに飽き足らず、未登録PCを社内に持込んで利用している状況だった。また、独自の開発環境を望むエンジニアも多く、Active Directoryで一括管理といった縛り方もできなかったという。
その様な中で、ISMS取得への取り組みとして、まず未登録PCを社内ネットワーク上より排除する方法を考えた。しかし、市場を探していた中では同社の要望に適った製品はなかった。そこで、ソフトクリエイト自らで開発したのが「L2Blocker」である。

「L2Blocker」は、その名のとおりレイヤー2で監視制御を行う。「L2Blocker」を導入したネットワークでは、登録したMACアドレスだけが接続可能なため、「持込みが許可されていないPC」=「不正PC」のネットワーク接続を自動検知し接続を阻止する。単に未登録PCを使えなくするというアプローチは比較的簡単に開発できたが、管理、運用面に配慮したインターフェースの作りこみには、非常に苦労を伴ったという。 結果として、未登録PCを排除するだけでなく、アプリケーション管理から、資産管理ツールまで連動できるシステムとなり、「L2Blocker」として本格的に商品化するに至った。

OpenBlockS 266を採用

Linuxベースでテスト的に動作していた「L2Blocker」は、開発当初よりアプライアンス化を構想していたという。また、以前からOpenBlockS 266の存在は知っており、社内的に「こんな小さい筐体で動いたらいいね。」などと話していたのを、実際に装備してみたら問題なく稼動し本採用となった。
「ハードウェアの候補としてはもっと他に安い値段のものもあったが、選定やOS搭載後のテスト、手間やリソースを考えると既に実績があるOpenBlockSは十分に要望を満たすものだった。」
とソフトクリエイト代表取締役専務兼COOの林氏は語る。さらに、アプライアンスハードウェアでありながら一台単位からの購入が可能で、ビジネスとしてスモールスタートできた利点もあるという。

社内導入後の変化

「L2Blocker」導入後のソフトクリエイトでは、PCを持込む場合、必ず事前申請をしないと社内ネットワークに接続できないという状態を作り出しており、無断でのPC持込は現在完全になくなった。さらに、連動している資産管理ツールによる各PCのアプリケーション管理、パッチのバージョン管理徹底は当然のこと、社内のポリシーも遵守させることができたという。
「セキュリティ対策というのは、強制的に縛りつければいいというものではない。体制に応じた使い勝手と適正な水準へどう持っていくかという妥協点探しなんです。ソフトクリエイトの場合は、妥協点が「L2Blocker」だったんです。」と林氏は語る。

ビジネス展開

情報資産の安全管理を目的とした検疫ソリューションの実導入は これからといわれており、システムインテグレータ各社の開発競 争は過熱している。大手システムインテグレータが提案する大規模な検疫システムに対し、「L2Blocker」は簡便なシステムである。導入に際しての「時間」、「コスト」、「現場のストレス」を考慮して「L2Blocker」を選択する企業も多いという。

「ソフトクリエイトの強みは、システムインテグレータであり自社の開発要員を持っていますので、製品に対して要望反映が早いところです。商品コンセプトに沿った付加価値ニーズがあれば迅速に対応してきました。今後「L2Blocker」は、コンパクトサイズ・既存のスイッチ(HUB)に差し込むだけのシンプル設計・低コスト、という他にはない利点を活かし、大手・中堅企業を中心に、全国に工場や拠点を展開している企業、そして官公庁や大学へも展開していく。」と第一営業事業部ソリューション営業第1部課長代理の村上氏は語る。 マイクロサーバOpenBlockS 266の設置場所を選ばないサイズは、他に類を見ない特長である。また、オープンソースOS、SSD/Linuxは、多種多様なニーズに素早く応じることが求められるSIビジネスに耐えうる柔軟性を備えているといえる。

現在のSIビジネスに共通する課題、それは非常に速い技術革新に常に先んじていく「スピードへの要求」である。 今回「L2Blocker」に採用されたOpenBlockS 266と、ぷらっとホームの対応は、ソフトクリエイトの要求に応えうるレスポンスを備えていた。一方で「他市場でも、当社のようなSIビジネスを切り口とした要望があるのでは?」という言葉も頂いている。期待に応えるべく努力していきたい。

村上氏
第一営業事業部ソリューション営業第1部課長代理 村上氏

不正PCを検知し、不正アクセスをブロック L2Blocker
L2Blockerはシンプル、簡単、低コスト!既存のネットワークシステムをそのまま利用できるシステムです。短期間で導入でき、また、初期投資だけでなくTOC対策に効果的です。

L2Blockerの特長
■MACアドレス収集
MACアドレスを自動的に学習するので、管理者による登録作業を軽減し、すぐに利用開始が可能です。(下記図1)
■不正PC検知
ネットワーク上の通信を通常監視することにより、不正PCの存在を即座に検知、PCやサーバに影響することなく、不正PCだけをネットワークから隔離します。また、未登録PCを一時的に許可することも可能です。(下記図2)
■利用申請機能
一般ユーザからの登録をWEB画面で受け付けて、管理画面から簡単に許可登録することが可能。
L2Blocker構成例
管理ツール「L2BManager」(L2BM)のサンプル画面
WEBブラウザによる管理ツール「L2BManager」を使用して、すべてのL2Blockerを1つの画面で集中管理できます。アラート機能をはじめ、管理者の運用をサポートする便利な機能を多数実装しています。

L2BManagerサンプル画面

L2BManagerサンプル画面

L2Blockerについてのお問合せ
株式会社ソフトクリエイト
〒150-0002東京都渋谷区渋谷2-22-3 渋谷東口ビル
TEL 03-3486-9272 FAX 03-3486-9531

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事例概要

株式会社ソフトクリエイト(以下、ソフトクリエイト)は、WEBソリューションを中核としたシステムインテグレータである。同社は、自社開発したECパッケージソフトを始め、ソフトウェア開発、ネットワーク、セキュリティといったインフラから各種ハードウェア、アプリケーション・ソフトウェアにいたるまで、多彩なITソリューションを取り揃えている。
OpenBlockS 266をベースに同社が自社開発した「L2Blocker」は、MACアドレスにより不正PCの検知・排除を行うネットワーク監視アプライアンスである。導入の簡便さとコンパクトサイズ、低コストという強み、また資産管理ソフトウェアとの連動により、当初、中小企業向けにテストマーケティング・販売していたが、最近、大手企業やITリテラシーの高い企業よりの引き合いも増えているという。

名称:株式会社ソフトクリエイト
本社:東京都渋谷区
代表取締役社長兼CEO:林 勝
大証ヘラクレス:証券コード3371
* 1) ISMS(Information Security Management System)情報セキュリティマネジメントシステムとは、企業などの組織が情報を適切に管理し、機密を守るための包括的な枠組み。日本では、財団法人 日本情報処理開発協会(JIPDEC)が企業のISMSがISO/IEC 17799に準拠していることを認証する「ISMS適合性評価制度」を運用している。ISMSの取り組み=情報資産の安全な管理により、事業の継続性は高まるといわれている。このようなことはB to B向けの製品・サービスを提供している企業にとっては非常に重要なことである。企業が他社にアウトソースする際には、業者選定の際に必ずその組織の安全性や継続性を考慮に入れるので、ISMSの認証取得はビジネスにとって大きな強みとなっている。
* 2) ISMS 認証基準(Ver.2.0)認証(登録番号:IJO1651)

導入製品 :
OpenBlockS 266
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