掲載日:2010/04/03
組織概要
札幌学院大学 電子計算機センター サポートデスクは、窓口に常駐し、教職員・学生へのITサポートやマルチメディア教材の作成支援を行う、学生による学内組織である。
入れ替わるスタッフ間での情報共有効率化へ
札幌学院大学 電子計算機センター サポートデスクでは、複数の学生スタッフが連携して業務にあたっている。それぞれ講義を履修していない時間帯を利用したシフト制の勤務であるため、一人ひとりが作業を行える時間は限られている。 こうした状況にあって、作業スケジュールや進捗情報の共有、また毎年入れ替わる学生スタッフ間でのトラブル対応ノウハウの蓄積・継承といった目的のもと導入されたのが、グループウェア製品のdesknet’sである。
desknet’sの導入形体はASPや、他IAサーバー等を使用しての方法もあるが、構築にかかる予算、構築の容易さ、また入れ替わりの激しい学内のデータ等の管理を考えると、自然とアプライアンスサーバーでの導入が最善の選択肢になった。
高い導入効果でユーザーから好評価
desknet’sのサービスインとともに、スタッフはいつでも、携帯電話やPCから、作業スケジュールおよび進捗管理を確認できるようになった。グループリーダーはグループ内の予定が空いているスタッフに容易に業務指示を出せるようになり、また全員に通知しなければならない情報も「回覧」「レポート」といった機能を用いれば未読・既読まで把握できるなど、あらゆる面で高い効率化、タイムコスト短縮、業務円滑化が実現できたという。
「スタッフはみな学生ですから、全員が集まる必要のあるミーティングができるのは昼休みなどに限られていました。しかしdesknet'sの導入後は、全員で話し合いたい案件も『電子会議室(※1)』機能でじっくりと議論できるようになりました。学生たちの評判はかなり良いですね。desknet’sが今後いっそう、いろいろな案件にチャレンジするスタッフ達の手助けになるものと期待しています。」と、札幌学院大学 電子計算機センター 原田氏(以下同)。
desknet’sは元来、インターフェースの見やすさ、また機能の使いやすさでユーザーから高い評価を得てきたグループウェアである。今回のケースではグループウェア使用経験のない学生スタッフがユーザーの大半を占めているが、それにも関わらず、運用開始時からユーザーはスムーズに活用を始められたとのことである。
■ 大学ネットワーク図
小型・堅牢で拡張性の高いサーバークオリティ
サーバールームのラック内デッドスペースに
収納されるOpenBlockS 600
desknet’sアプライアンスサーバーは、グループウェアという性質上、盗難や情報漏洩のリスクを避けるため、人が自由に出入りするオフィス内などではなく、サーバールームのわずかなデッドスペースに設置された。ベースハードウェアであるOpenBlockS 600のコンパクトさはここでも役立っている。
「非常にコンパクトで設置場所を選ばないため、本学のような組織内の一部署で独自にグループウェアを導入したい、といったニーズには有効な選択肢だと思います。」
なお、運用時には、desknet’sのメールデータが、蓄積先であるOpenBlockS 600内CompactFlashの容量を使い切ってしまうことがあったというが、サポートデスクではOpenBlockS 600起動時に外付けHDDをマウントし、メールデータをそちらに置くことで回避したという。複数のUSB2.0ポートや1GbEポートを持つOpenBlockS 600の拡張性も、サポートデスクから高い評価を得た。
SSD/Linuxなら用途に合わせた柔軟なサービスが実現可能
また原田氏はぷらっとホームのサポート体制や提供されるOpenBlockS 600開発環境について次のように語った。
「何か運用に支障が生じた場合や、標準でない機能を追加したいような場合など、OpenBlockS 600が搭載するSSD/Linuxのソースが公開されており、自由にカスタマイズできる環境が用意されているのは非常に素晴らしいことだと思います。OpenBlockS 600以外で導入済みのぷらっとホーム製品も含めてですが、ぷらっとホームのサポート体制は対応の早さ、技術力、回答内容の的確さにおいて常に高いレベルにあり、大変満足しています。」
今回札幌学院大学 電子計算機センター サポートデスクは、「desknet's アプライアンスモニター企画(2010年1月〜2月に実施)」を利用し、OpenBlockS 600(desknet’sアプライアンス)を導入した。
※1 自由度の高いBBS機能。テーマ毎に「会議室」を作成でき、時間、場所を問わず意見交換を行うことが可能。