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OpenBlockS 266 導入事例 NARO 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構

日本全国の拠点のクライアント・サーバーシステムの機器監視・管理にOpenBlockS 266を採用

掲載日:2007/7/11


わが国における食品産業の競争力の強化、および健全な食生活の実現や新たな生物産業の創出などを目的として生産・加工・流通・消費までの技術における研究開発など、農業・食品産業について総合的な研究活動を行っているのが、NARO(独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構)である。

NAROが擁する拠点は、北は北海道から南は沖縄まで日本全域に100近く展開しており、いずれも農林水産研究計算センター(以下「計算センター」)が運営するMAFFINと呼ばれる高速WANで接続される。MAFFINは1992年という早い段階からクライアント・サーバーシステムが採用されており、国内でも先進的な例として稼動が続けられている。

クライアント・サーバーシステムの管理に課題


OpenBlockSによるサブネット単位の
監視管理システム

MAFFINの統括的なインフラ管理は計算センターが行い、各拠点のクライアントPCの管理は、NARO各拠点の管理者(以下「機関管理者」)が行い、クライアント情報の統括的な管理は、NARO総合情報管理部 情報管理課が行っている。

拠点の多いところでは300-400名のユーザーがおり、機関管理者は、クライアントPCやプリンタにIPアドレスを割り当て、新規購入や買い替え・破棄などの情報を計算センターに報告している。しかし、機関管理者の多くは、ネットワーク管理からWeb管理・図書館の管理まで幅広い事務を受け持っているため、クライアント管理に多くの時間を使える状態ではない。

IT資産管理システムによるクライアント情報の管理も行われているのだが、全てのクライアントデータが得られるわけではない。こうした状況から、MAFFINにおけるクライアント管理は「非常にやっかいであった」と情報管理課 情報システム係長 青木氏は語る。

ワンストップの監視管理ソリューションを導入

「計算センターへの報告が完全ではなかったり、また、IT資産管理システムでクライアント情報を取ろうとしても、そちらではプリンタ系の情報が取れないとか、エージェントの実行状況が100%にならないというような問題がありました。」(青木氏)

こうした点を補填するソリューションとして導入されたのが、OpenBlockS 266を用いて拠点のサブネットごとにMAC情報を取り込む監視管理システムである。


情報収集端末として各拠点に設置された
OpenBlockS 266

OpenBlockS 266に1GBコンパクトフラッシュを差してフリーウェアのArpWatchをインストールし、サブネットごとに接続される機器のIPアドレスとホスト名、検出時刻を取り込んで管理サーバーに送信する。この情報はIT資産管理システムのデータとマッチングされて更新され、両者を合わせた完全にひとつのデータベースを扱うことができる。

ArpWatchのインストールはサーバーからコンパクトフラッシュへダウンロードすることによって行われ、一台20分程度しかかからない。それをOpenBlockS 266に差し、拠点でLANケーブルとACアダプターを接続すれば、システムの導入は完了である。予備を数台用意しておくことで、不具合が起きた場合も容易にリプレイス可能にした。とはいっても、導入以来トラブルが起きた例はないという。

十分な成果

「全ての拠点に専任の管理者がいないので、細かい知識がなくてもこちらで設定してインストールできるものがよいと考えました。また、リモートで監視したいのでOSはLinuxがよいとか、条件を絞ってゆくと他の製品では難しかったですね。」

現在では、日本全国の拠点で、90台程度のOpenBlockS 266が稼動している。様々な点において、OpenBlockS 266は十分な成果を果たしているようだ。

「(初期導入は)情報管理課で設定してから全部各拠点に送りました。沖縄や種子島に長旅したものもあったのですが(笑)、故障はゼロですね。」

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Profile
NARO 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構

導入製品 :
OpenBlockS 266
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