ホーム導入事例・活用例

日野興業株式会社

各地営業所をVPNを介して接続、受発注などDBデータへ共有アクセス

掲載日:2011/12/05

組織概要
千葉県市川市に本社。環境整備・福祉・災害対策等をも含めた、屋外トイレ(仮設トイレ・簡易トイレ)・風呂・シャワー・ガードマンボックス(守衛室)・プレハブ・ユニットハウス等の製造・販売・レンタルを行い、「より快適な生活空間」と「自然環境との調和」を追求。

日野興業では、既に導入され全国の拠点を接続していたVPN回線に速度とコスト面で課題を抱えていたが、ソフトウェアVPNのPacketiX VPN 3.0およびマイクロサーバのOpenBlockS 600を活用しリプレイスを図ることで、課題両面の解決・向上を実現。また導入にあたっての手間も最少限に抑えることができた。

全国をつなぐVPNに不満、リプレイスへ

日野興業 千葉本社

日野興業 千葉本社

千葉県市川市に本社を置き、北海道から九州までに営業所を置く仮設・常設トイレメーカーの日野興業株式会社(以下、日野興業)では、2010年8月頃より、本社を中央とし全国の営業所のネットワークを接続するVPNの置き換えを検討していた。

以前は営業所のそれぞれにサーバーを置いて、各地に独自のLANで完結させていた。それをまずは某キャリアから提供されるVPNで本格的に集約したのが2010年の夏頃である。


日野興業株式会社 経理部 電算課 課長 久代倍司氏

日野興業株式会社
経理部 電算課 課長
久代倍司氏

「最初に入れたVPNは、そのキャリアの持っている閉域の中で動かすから安全だと思っていたし、速度も十分だろうと踏んでいました。グローバルIPがついてなくて安かったのもありますね。当初は機器や施工も込みのパックプランで始めたので、導入はLANに差し込んでおしまい。簡単だったのはよかったです。」(日野興業 電算課課長 久代倍司氏)

ところが、実運用に入ると、社内からのクレームが目立つようになった。

「それまでのLANに比べて、VPNに変わったとたん速度がかなり遅くなってしまったというクレームを社内から受けるようになりました。そこでキャリア側にどうにかならないかと尋ねてみたのですが、やりようがない、どうにもならない、という返事。もちろんお金をかければできるのですが、そんなお金はありません。」

そこで久代氏が検討を始めたのが、PacketiX VPNへのリプレイスであった。かねてからその存在を認識していた久代氏は、さっそく検証準備を開始。アプライアンス形態での提案を受け、ぷらっとホームよりPacketiX VPNアプライアンスServerモデルのデモ機(マイクロサーバ OpenBlockS 600をハードウェアベースとしたPacketiX VPN 3.0 Serverインストール済み小型アプライアンス)を一台借りた。


PacketiX VPNアプライアンスで体感的な速度向上

「速度要件を満たしていたかを確かめたかったので、まずは、本社と東京支店とを試験的に接続し、電算課の方で速度を見てみました。すると、体感的にわかるレベルで明らかに速度が上がった。
また、これまでのキャリア丸投げの導入とは違い、自前で構築を行わなければならなかったので不安でしたが、アプライアンス形態でかんたんに入れられたこともよかったですね。」

通信速度が十分に速いこと、導入形態のマッチング、またセキュリティ機能にも問題がなかったことから「一発でそれらがわかったし、他のVPNサービスも入れて速度を検証するのは手間」だとして、久代氏は一気に導入へと踏み切る。

導入時期は、NTT東日本でIPv6のサービスが始まるのを受け、2011年6月頃と設定した。それまでのキャリア製VPNを導入してから、約1年が経過してのリプレイスとなった。昨年に東京支店が関東の数拠点へと分割されたこともあり、ベストなタイミングだったという。


全国の日野興業拠点をVPN接続

スムーズな導入プロセスと明らかな導入効果

PacketiX VPN の本導入を開始し、まずは関東圏および名古屋支店・静岡営業所・長野営業所を含む計8つの拠点がリプレイスされた。

日野興業株式会社 経理部 電算課 主任 山口康二氏

日野興業株式会社
経理部 電算課 主任
山口康二氏

「最高では、体感でもpingの速度を見ても、いずれも3倍くらいになりました。切り替え後すぐに、社員が『あっ!』と驚いていましたね。普通は少々早くなったからと言って何か感想を言われることはないのですが(笑)。」(日野興業株式会社 経理部 電算課 主任 山口康二 氏)

事業所の規模は4-5人のところから20-30人のところまで様々だが、やりとりされるのは、主にDBサーバの情報である。発注、受注、売り上げ等の管理業務を、営業から管理まで、すべてのセクションのスタッフが利用する。

導入にあたっては、ぷらっとホームで設定済みの製品を納入。大きなトラブルは発生せず、何かあってもすぐぷらっとホームに連絡をとって解決できるレベルで、切り替えは順調に進んだという。

「まずは8拠点、まだ導入してから二か月しか経っていませんが、問題なく使えています。導入予定の27拠点のうち、残りの十数拠点も、状況が整い次第各営業所に送ってリプレイスを進めます。必要なNTTのサービス申し込みが現地に居なければできないため、自分が現場に行って導入することになりますが、それ以外の理由は大事をとっているだけです。導入にあたって、製品的には何も問題ありませんでした。」(山口氏)


日本全国を縦断するVPN網へ

形態としては、営業拠点用に当初のPacketiX VPNアプライアンスを27台、うち1台は予備機とし、さらに本社に1Uサーバー2台(コールドスタンバイ込)セットが導入されることとなる。これらすべての導入が実現すれば、日野興業の全拠点のうち本社を含む27拠点がPacketiX VPN 3.0により接続されることとなる。現在はアプライアンスが8拠点に導入済みの状態だ。

OpenBlockS 600をハードウェアとしたPacketiX VPNアプライアンスを採用したことで、その堅牢性も大いに役立っている。

導入された1Uサーバーx2

導入された1Uサーバーx2

営業所の識別シールが張られたPacketiX VPNアプライアンス

営業所の識別シールが張られた
PacketiX VPNアプライアンス


「本社ではサーバールームですが、事業所では、机の下とか上とか、端っこの方のいろんなところに置いてあります。導入にかかった時間としては、納品されて即日でした。まあ、実際は導入する場所の周りを片づけたりで、むしろそちらに時間がかかるのですが。とにかく、導入は各営業所ですぐです。」(山口氏)


導入を待つPacketiX VPN アプライアンス

導入を待つPacketiX VPN アプライアンス

今後も可及的速やかに導入を進めようと考えており、それが完了すれば、日本全国を南北に縦断するVPN網で各営業所が接続されることとなる。



PDF PDFはこちら
Profile
日野興業株式会社
http://www.hinokogyo.co.jp/
コンテンツのご活用について

ページの先頭へ戻る