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ハードウェアの特長

ハードウェアの特長

動作時周辺温度50℃保証(PoE受電時)

アルミ筐体/放熱板、ファンレス構造、半密閉構造
OpenBlockS266と同じように、部品から発生した熱は、ヒートシンクとなる放熱板を介して筐体に逃がす構造を継承しています。ファンレスかつ、ホコリや水等の侵入原因となりやすい余計なスリット等のない半密閉構造でありながら、動作時周辺温度50℃保証を実現しました。

発熱の少ないCPU
AMD Alchemy(TM)OpenMicroServer(TM)は、AMD Alchemy(TM) AU1550(TM) 400MHzプロセッサを搭載しています。消費電力が低い=発熱の少ないCPUを採用しました。 OpenBlockS266(OBS266/128)のPPC 405GPrが1300mW (Typical値)なのに対して、OpenMicroServer(TM)(OMS-AL400/128)は、Alchemy AU1550を使用し500mW (Typical値)と半分以下の消費電力です。

熱に強い部品を使用
ディスクリート部品は125℃以上、LSI類やその他の部品は85℃の動作温度保証品を使用しています。温度特性が最大60℃以下であり、高温環境下では寿命が短くなる電池はソケット式で交換可能です。また、取り外しての運用も可能です。(NTPサーバからの時間取得等)

ギガビット含む3つのイーサポート

PoE受電ポートを兼ねた10/100BaseTX NICx1ポートと別に1000BaseTギガビットイーサポートを 2ポート搭載しています。両ポート供に、Intel製 LU82541PI(GD82451PIの無鉛品)を採用しました。JumboFrameやタグ付VLANなどの機能に正式に対応します。

何故高価なIntel製チップなのか?
Intel製チップはMTU*1の最大値16110をサポートしています。この値はギガビットイーサの限界値です。しかしながら、OpenMicroServer(TM)のCPUパワーから考えるとギガビットのパフォーマンスは必要ないのでは?と思われる方も多いのではないでしょうか。あえて高価格なIntel製チップを採用したのは、次世代ネットワーク環境で必須となるであろうJumbo frame*2やタグ付VLAN*3など各種機能を確実に提供するためです。また、IntelではLinux用のドライバを提供しておりソースコードも公開しています。アップデートも頻繁に行われており非常に出来が良いのも確認しています。これらのメリットからあえてコスト高なIntel製のチップを採用しています。 また、検証、動作確認、ネットワーク環境構築などの用途を考慮してポート数は2つにしました。

*1 MTU(Maximum Transmission Unit)
1度の転送で送信できるデータ分割ブロック(IPパケットデータ)の最大値を示す値。MTUが大きすぎると、データ受け渡しの際に再分割する処理が増え、小さすぎると制御信号とブロック数が増えるという無駄が生じて通信のボトルネックとなります。

*2 JumboFrame
1518byteを超えるフレームサイズのパケットを指します。1度に転送できるデータが大きいので効率よく通信を行うことができます。使用するには対応機器が必要です。

*3 タグ付VLAN
スイッチングハブを複数持つ大規模ネットワークで、バーチャルLANを構築するために、パケットにタグ(バーチャルLAN情報)を付加する方式。タグの付加や読み取りに対応する機器が必要となります。IEEE802委員会で標準化が進むVLANの標準規格「IEEE802.1Q」でも採用が決定されています。

PoE対応 ACアダプタなしで動作可能

PoE(Power over Ethernet)受電機能を搭載しています。PoE給電可能な機器(HUBやスイッチ等)との組み合わせでACアダプタ無しでの動作が可能です。
標準添付ACアダプタは動作時周辺保証温度は37℃、本体の50℃保証との差は18℃です。より高い環境耐性を求めら得る場合にはPoE受電により対応可能となります。
PoEはタイプA(受電専用)とB(データ通信共用)の両方に対応しています。

DIO搭載、外部機器の制御が可能

OpenBlockS266が持たなかったDIO(Digital I/O)を8bit(Input:4bit/Output:4bit)搭載しました。様々な外部機器との連携が可能になります。

USB2.0×2ポートで周辺機器と接続

「快適なストレージ領域の提供」「多彩なUSB機器へのスムーズな対応」の目的、またUSB対応機器でも2.0を必須とするデバイスが多くなってきていることも踏まえ、USB2.0ポート(TYPE A)を2つ搭載しています。チップには各種デバイスとの動作実績を多く持つNEC製「uPD720101F1-EA8-A」を採用しました。

Alchemy AU1550はCPUオンチップでUSB1.1を持っているはずでは?
OMS-AL400/128では内部へのHDD搭載をとりやめました。これは動作保証温度との関係、高い確率で故障原因となりがちな駆動部品であるHDDの排除という意味合い、置き換え可能となる大容量のCFカード出現等の要因によるものです。
しかし、お客様のご用途より、また開発環境では特に大容量かつ高速なストレージが必要となります。そのため、USB1.1では速度的に十分ではなく、また一方でUSB対応機器でも2.0を必須とするデバイスが多くなってきていることも踏まえ、オンチップとは別途チップを搭載しました。
NEC製チップを選択したのは、もっとも実績が高く、USBで発生しがちな相性問題等の発生が最小限となるであろう点をにらみ、またパフォーマンスにも定評があることから、ギガイーサに引き続き、他のUSBコントローラと比較して高価な部品ですが、あえて選択しました。

駆動部品なし

一切の駆動部品を排除し、ファンレスを実現致しました。コンピュータ機器における、最大の故障原因が無くなった事によって、故障によるトラブルを未然に防ぎます。

Serial(RJ-45)2ポート

OpenBlockS266の倍の2ポートとなり、コネクタ形状もRJ-45のため専用の変換アダプタを必要としません。(FULL x1ポート/3線[コンソール用] x1)

合理的な筐体サイズと構造

動作保証温度50℃を実現し、多くの機能を実装した結果、OpenBlockSと比べて奥行を長くするという結論にいたりました。高さは19インチラック搭載を想定し、1U(4台設置可能)に収まる高さに対する制限を重視しています。


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