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OpenBlockS 600導入事例 富士アイティ株式会社

ビル管理、省エネの要「BACnet」システムをアプライアンス化で容易な構築を実現

掲載日:2010/09/16

組織概要
電機メーカーとして80年以上の歴史を持つ富士電機グループ内において、「情報技術」「制御技術」「エンベデッド(組み込み)技術」の3つをコア技術とし、ソフトウェア開発およびエンジニアリングを行う。
多様なシステムやソフトウェア開発に取り組んできた豊富な経験と実績を基に、高い信頼性が要求される公共施設や企業などの課題解決に貢献し、そのノウハウと経験を活かして、最適なソリューションを提供している。

BACnet GateWay(バックネット ゲートウェイ)

BACnet GateWay(バックネット ゲートウェイ)

BACnet GateWay

富士アイティ株式会社(以下 富士アイティ)は、インテリジェントビル管理の国際通信規格である「BACnet(※1)」と、Ethernetを使ってデータ通信を行う「PLC(※2)」を結ぶためのアプライアンス「BACnet GateWay(バックネット ゲートウェイ)」の最新モデルを、2010年9月より販売開始すると発表した。そのハードウェアとして採用されたのが、ぷらっとホームのOpenBlockS 600である。

BACnet GateWayは、BACnetの最大の特徴である各設備機器のメーカー固有の仕様を気にせずに一元監視できるという機能を備えている。そのため、ビル施設における電気、空調、照明などの機器を、容易にBACnetで接続し、設備の監視・制御を行うことができる。これ一台で、ビルや施設の運営管理を効率化できる優れたアプライアンス製品となっている。


ネットワーク構成図

※1 BACnet: ASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)によって制定されたインテリジェントビル用ネットワークのための通信プロトコル規格。BACnet プロトコルを用いて電気、空調、照明などの総合的な監視・制御を行うことができる。
※2 PLC: Programmable Logic Controllerの略。 パソコンや専用の入力装置を利用して、制御内容をあらかじめプログラムによって表現し、これを逐次実行することによりシーケンス制御を行う装置。

BACnet GateWayのネットワーク構成図

ネットワーク構成図
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実際の監視システム画面

BACnet GateWayはPLCやリモートI/Oと接続すれば、施設内の各種機器の情報がリアルタイムで取り込むことができ、管理用サーバーを介して施設全体の監視・制御を行うことが可能なほか、施設内の設備機器に何か故障や異常が生じた場合には、アラームで管理者に通知される機能も有する。また専用のユーザインターフェースが用意されており、いつ何が起こったかなどのログ(履歴)の参照を簡単な操作で実行できる。まさに、ビル全体を「見える化」し容易な監視・制御を実現する製品である。


フルモデルチェンジした最新版でOpenBlockS 600を採用

矢部 良久 氏

社会システム事業部 社会システム技術部
施設監視グループ
リーダー 矢部 良久 氏

BACnet GateWayは、今までのモデルではWindows系やLinuxディストリビューションのOSを採用していた。しかし、Windows系のOSでは脆弱性の問題や動作速度、OSアップグレード等の問題があり、LinuxのディストリビューションではOS自体のカスタマイズが必要であった。OpenBlockS 600に標準搭載のSSD/Linuxはそのような問題もなく、組み込み系のハードウェアとして最適であったため、筐体としてOpenBlockS 600を採用した。

「ソフトウェアのバージョンアップに伴い、ファンレスで壊れにくく、安定して動作する高性能なハードウェアはないだろうかと、Webで組み込み用のPC等を含め色々探していました。そこで見つけたのがOpenBlockS 600です。」 (富士アイティ 社会システム事業部 社会システム技術部 施設監視グループ リーダー 矢部氏、以下同)

「当時、ハードウェアの選定の際に色々な企業からカタログを入手したのですが、ギガビットのイーサポートが2つ搭載されているOpenBlockS 600に一目おきました。様々な機器を調査しましたが、1ポートしか搭載していなかったり、10/100BASEであったり・・・。通信用のゲートウェイなので、その辺りのスペックは大変重要になります。また開発にあたっては、Linuxベースで動くことも重要なポイントです。加えて、小型、堅牢、低消費電力、価格面と、メリットはたくさんありました。」

選定を進めるのち、矢部氏は、展示会(ITpro EXPO)で実際にOpenBlockS 600を手に取りつつ説明を受け、ついに検証・導入へと至った。

BACnet GateWayの開発には、OpenBlockS 600に標準搭載のSSD/Linuxをそのまま使用し、開発・検証期間は約1年。その間、大きなトラブルは特になく、クロスコンパイルに手間取るなどちょっとした問題の際も、ぷらっとホームのサポートセンターの迅速な対応で順調に開発を進められたという。


スペックが向上、優れた導入効果

「BACnetのバージョンアップに伴い、自社のソフトウェアにマッチするハードウェアの選定をしていました。いくつかの候補の中で最もパフォーマンスに優れ、ソフトウェアとの相性も良かったのが現在のモデル(OpenBlockS 600)です。ネットワークも10/100BASE-Tポートからギガビットイーサポートにグレードアップし、メモリなどの性能も以前のモデルよりも向上している、というところも高く評価しています。省電力な点も大きなメリットですね。」

目標としていた部材コスト抑制、ハードウェアスペック向上の実現に加え、OpenBlockS 600が優れた省エネ設計であることも、設備管理を24時間365日の常時稼働をおこなうBACnet GateWayにとっては、大きな導入効果となった。

ユーザーサイドからも高い評価

「BACnet GateWayは、基本的には定義ファイルを入れるだけで簡単に構築可能です。BACnetを初めて導入される、お客様にもご好評を頂いております。」

こうした容易な導入プロセスに加え、ハードウェアがOpenBlockS 600に代わったことによって、次のような付加価値も生まれた。

「ハードウェアが小さくシンプルになり、それでいてさらに堅牢になったので、制御盤の中に設置したり、デスクの上に設置したりと、どこにでも設置が可能になりました。そういった特長はお客様に大変伝わりやすく、満足頂いております。」


PLCとの接続

PLCとの接続

「また、弊社ではBACnet の監視システムの製作・納入も行っており、BACnet GateWayを使用することで、短期間で安定したシステムを実現しております。」

さらには、シンプルな外観も訴求力の面で評価が高く、ハードウェアスペックを十分に満たしたうえで付加価値を得られたことに、富士アイティでは十分な導入効果を感じているという。

あらゆるビル設備を管理できるBACnet GateWayにおいて、スリムかつタフなシステム運用を実現するOpenBlockS 600の貢献度は高い。


導入製品
OpenBlockS 600 (専用CFカード 1GB)


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Profile
富士アイティ株式会社
http://www.fujielectric.co.jp/fit/
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